ペルソナ5 無印

2周目をやるか迷っていたけれど、ほぼやらないことが確定したため、感想をば。2022年10月1日に始めて、クリアしたのが2022年11月3日。プレイ時間は93時間。

遊ぼうと思った動機は、単純に有名なシリーズだからやってみたかったのと、PS5を持った状態でPS+に加入すると遊べることを知ったから。その他、3年前のTGSに現地参加した際に試遊をしたことがあり、その時に戦闘システムが面白そうだと感じていた。

ここから先はネタバレを多分に含むため、気になっている人は読まずにとりあえずペルソナ5R買って遊んでください。

公式サイト: https://persona5.jp/sp/

 

今回は印象に残ったことが多かったため、つらつらと。

 

序盤(プロローグ〜カネシロパレス)

・OPはがっつり見る派。これまでやったどのゲームともアートディレクションの系統が違いすぎて驚く。ただ、皆くるくる回っていてちょっと笑ってしまった。あとは曲がかっこいい。

・ゲームを始めようとしたら、画面が暗転する際に猫のしっぽの動きが演出として活かされる場面があり(上手く表現できない)、これにも驚く。あまりにも良すぎてなんだこれって感じ。久しぶりにゲームでここまでわくわくした。

・最初の文言。神話等をモチーフにしたものが出てくることは知っていたため、通常の免責事項だと思っていたものの、これが伏線だったとは。2周目の冒頭を遊んだときに気がついて舌を巻いた。ボイス付きであることにも意味があるのね。

・途中アニメっぽいムービーが挟まってかなり驚いた。他のシリーズタイトルもこういった形式で話が進むのだろうか。

・主人公、まさかのデフォルトネーム無し(!!!)。男性主人公に名前をつける習慣がなくて悩んだものの、ゲームをやるときのニックネームをもじった名前にした。かなり気に入った。

・メニュー画面の演出がいちいちかっこいい。こだわりを感じる。

・最初は学校生活もパレス攻略もどちらも楽しかったものの、パレス攻略は勝手がわからなくてかなり慎重に進めていた。あと迷いまくった。

・進めるにつれ、鴨志田やカモシダパレスが気持ち悪すぎて、若干気が滅入ってくる。鴨志田の話、相手に同情の余地がなくて、怪盗団結成のきっかけを作るために入れているのは理解できるけれど、全体的に好きじゃない。

・杏が走り出すモーションを見て、3Dキャラクターの動作が物凄く自然であることに気がついた。女性の走り方として全く違和感がない。顔グラとボイス、それに3Dモーションと、細やかにキャラクターたちの個性が表現されていて、見ていて楽しい。キャラが3Dで動くっていいかも。FF4のドット絵を見て以来の衝撃。

・コープはノリで気になったキャラクターから進める。プレゼントの活用方法やペルソナ所持によって好感度が上がりやすくなる仕様に中盤に差し掛かるまで気が付かなかった。

・学校の授業の四色問題のクイズ、許していない(あれは2色で塗り分けられるように見える)。

人間性関連ではキーピックの作成で器用さ、読書で知識あたりを上げていた気がする。度胸が足りなくて後々泣きを見る羽目に。

・毎回キャラクターの追加シーンが楽しかった。特に真はこれまでいい子ちゃんにしていた反動なのか、はっちゃけていて面白い。バイク乗ってるじゃん。

・このあたりから喜多川祐介をめちゃくちゃ気に入った。

・他のパレス2つはそこまで印象に残っていないかも。

 

中盤(フタバパレス~ニイジマパレス)

・双葉の登場で物語が大きく動き出す。双葉ちゃん、仕草がかわいい。

・このあたりから若干パレス攻略がだるくなり始める。というのも、ギミックが複雑で面倒に感じてきた。

・ストーリーが進むにつれ所持できるペルソナの数が増えたことで、ペルソナ処刑の楽しみを知る。「ペルソナを入手→がんがん処刑しまくる→足りなくなったら以前のペルソナを金で買う」のループを行うようになった。モンスターを配合するタイプのゲーム、シンプルに好き。

・パレスよりもメメントスに行きたいな~と思いつつ、ストーリーと双葉のコープ解禁を楽しみに進める。子どもから見る狭い世界の中で、ふと心に入り込んだ疑念が存在感を増していく描写にはとても説得力があった。親に愛されないって、なんか根本的に生きている理由がわからなくなる。フタバパレスのストーリーはかなり好きな方だった。

・双葉のコープは優しさが足りなさすぎて、結局のところあまり進められなかった。

・モルガナの精神状態が危うくなる場面。何かができないとそこに居てはいけない気がするという心理、身に覚えがある。変に感情移入してしまって、解決するまで結構進めるのがつらかった。遊びながら都度「モナ…」ってなってた。側にいてくれるだけでよかったりするんだよな。

・新たに参加した奥村花ちゃんは特に何も印象が残っていない。たぶん他のキャラを優先した影響でコープを進めていないから。バトンタッチがなくてバトルでも使いにくかったし…。

・オクムラパレスは、婚約者がとにかく気持ち悪かったのと、時間制限付きのギミックが面倒だったこと以外あまり印象がない。

・ニイジマパレスは「プロローグで見たやつだ~」ってなった。これもこれでギミックが面倒。ただ、明智無双で何とかなった。

・今回加わった明智、2属性持ちとか明らかにずるじゃんと思いつつとりあえずパーティに入れてみる。バトルの勝利演出の謎ダンスで10回くらい爆笑した。そんなキャラだったっけ(これがフラグだった)。

・ボス戦で4回くらい負けてそこそこストレスが溜まった。パーティが半壊するならそこから立て直すのも楽しめるのでまだしも、主人公が落とされたら問答無用で敗北するところはこのゲームの謎仕様だと思う。でも、ボス戦だからまだ負けてもバトルの最初からリトライできるし、こんなのは序の口だったらしい。

・6股をかけていたら、クリスマスのイベントで6通連絡が来て心臓止まりかけた。「六岐の大蛇だね〜」とか同居人と言っている場合じゃなかった。色々考えて、初めて恋人関係になった死神さんを選ぶ。かなりの罪悪感があって、「現実では一途だから許して…」って呟きながらやっていた記憶がある。ゲームだからそうやって攻略しているけれど、浮気とか二股とか普通に理解できないし、無理だなと思った。そんな多数にばらまけるような生半可な気持ちじゃないよな、と。

 

終盤(シドウパレス~ラストダンジョン)

・主人公の仇敵である獅童の本性が垣間見えるダンジョン。肩書きにこだわる人が多かった印象。あとおいなりがヤクザに絵を描かされる場面が面白かった。

・ギミックがつらい。

・シドウ・パレスもラストダンジョンも、中継地点までの距離が長すぎて、バトルで主人公が死ぬと1時間分くらいやり直さなければならないところがかなりしんどかった。

獅童の執念深さは敵ながら天晴といった感じだった。一方でとあるキャラクターの最期があっけなさすぎて…。

・ラストバトルまでの展開はかなり熱かったな。四大天使相手のバトルとか、終わりが近づいてくる実感を持てる。この頃になると手持ちのペルソナのレベルも軒並み85〜95くらいになっていて、一撃のダメージは大きくて爽快感あるし、システム上ちょっとしたことが敗北に繋がるため、手に汗握るバトルが楽しめた。主人公が死にそうになる度にはらはらしていた。

・バレンタインもイベント発生。また6通メールが来た。この時も死神さんを選んで、クリスマスと同じように罪悪感を抱く。それだけかと思っていたら、今度は選ばなかったキャラクターに押しかけられ、詰られ、ぼこぼこにされる修羅場イベントが発生した。ちょっと笑ってしまった。

・エンディングがよかったな。爽やかで、かなりの余韻があった。佐倉惣治郎とのやり取りが一番心に残っている。このゲームを遊んでよかったなと思わせられた。

 

その他

・コープを自力で10まで上げきったのは、竜司、杏、裕介、看守、御船、武見、川上、大宅、織田、東郷、三島、吉田あたり。結構頑張った。

・佐倉惣治郎のコープを最後まで見られなかったのが心残りかも。一途ってこういうことかもな〜と思いながら6くらいまで見たような。良いキャラクターだな。

・BGMは刺さったものが多かった。一番好きな曲はこれ。

https://open.spotify.com/track/3OOY9A0lEXasnYKWRGZ7uN?si=2ChinOJ-SDi4f1NvxLgMjw&utm_source=copy-link

・一番好きなキャラクターは喜多川祐介。葛藤しながらも芯のある部分がいいなと思った。自分を強く持っているというか、最初から最後までぶれない。