2022.11.29

土曜日。色々あって横浜(人生初)とかに行って、帰りが23時を回った。ビルの屋上庭園で凍えながらお話をしたり、手が悴む中必死にスマホのライトで周囲を照らしながら謎を解いたりして、こういうのもありだなとか。めちゃくちゃ寒かったけれど。横浜駅はどことなく大阪駅に似ていて、過去の色んな思い出に引っ張られて少し関西に帰りたくなった。

他にも明治神宮に参拝してペルソナ5で見たのと同じ光景だ…となったり、白無垢を着た花嫁さんを見かけたり(すごく綺麗だった)、紅葉を見ながらカメラを持ってくるべきだったと後悔したり。全然知らない駅に降り立って様々なものを見ることがこんなに楽しいとは。5、6くらいの駅を回った。刺激的な1日だった。

1年ぶりくらいに野良猫を見た。猫、とてもかわいい。犬か猫かだと猫派なんだよな。ちょっと近寄ったら物凄い勢いで塀の上に逃げていって、そのまましばらく見つめ合ってた。普通に連れの人がいたから今思うと自然体が過ぎた。

 

 

日曜日。久しぶりに髪を切った。紹介してもらった美容院。おまかせしたら前髪がある方がいいと言われて、これまでよりふわふわした髪型に仕上げてもらった。髪質的にゆるく巻いた方がいいというのはどこでも言われる気がするけれど、前髪を作った方がいいと言われたのは初めてかも。今までと少し異なる雰囲気でなんだか不思議な感じ。そのうち見慣れていくのかな。何はともあれ、すっきりしてよかった。

行きしなに見たイチョウ並木が綺麗で。イチョウには丸く切られたイメージを持っていたのだけれど、わりと長めに整えられていて高さがあった。こういうのもあるんだな。秋から冬に向かう過渡期。沢山の落ち葉が風でくるくると舞っていて、何だか気分が良かった。

そのまま周辺の街をぶらつきながらデパートに行って、タッチアップしてから化粧品を買った。自然に顔が明るくなっていい感じ。お値段はそこそこするけれど、ベースメイクだしある程度良いものの方が肌には良さそう。合わない化粧品をつけると痒くなるんだよな。今回のは全然そんなこともなくて気に入った。

 

 

 

 

そこまで好きじゃないという言葉選びはあまり正確ではない。というより説明が足りていない。相手と一緒にいることで満たされるものがあって、一方で相手と一緒にいることである種の負担だってあって。バランスだよな。そこまで好きじゃないというのは、負担を感じてでも相手と一緒にいたいと思えるほどの気持ちがないといったくらいの意味で、別に気持ちがないと思っているわけではない。めちゃくちゃ好きだけれど、めちゃくちゃしんどいみたいなこともあると思う。ただ、手放すことを選べるのであれば、色々引っくるめてその程度という言い方はできるのかもしれない、と考えている。

知人の方が結婚を間近に控えて呟いた言葉が印象に残っている。「こんな人いないだろうから絶対に手放したらいけないと思って。」自分と相手の人生を共有する覚悟というか、何かが確かにある気がした。別の人の結婚に関する言葉も残っている。「そこまでじゃないならもうやめておいたら?」そこまでって、一体何があればそう言えるのだろうなと当時は考えた。今ならもう少し見える気がする。好きという気持ちは結婚を考える上での土台だな。程度の問題だろうけれど、一時でもこの人と添い遂げたいと思えるほどの気持ち。現実的に選ぼうと思えば選べたのだから、私の気持ちがそこまであればそう言えたのだろうな。

お付き合いではそこまで考えることは必須ではないと思うけれど、ざっくり一緒にいたいかどうかすら即答で選べないということはその程度なんだなという感覚は自分にはあって、何なら自分は選べたから今のお付き合いをしているようなところがある。遠距離とか気にしないくらいには。

それでも、やっぱり寂しいな〜と思うことはある。好きな人と近場でのお付き合いをしたことがないからこそ続いているのかもしれないな。いや、したことないからわからないけれど。ただ、自分の持つ「好き」の原点は一緒にいたいという気持ちだったし、今でもそうだから。自分の気持ちの根幹にあるもの。核のような。

好きと言葉にするのは徐々にできるようになってきた気がするけれど、一緒にいたいという気持ちはまだ若干隠そうとしがちかも。なんか輪をかけて恥ずかしいというか、たぶん自分の気持ちを一番ピンポイントに表現した言葉なんだよな。むしろ好きって色々あるし曖昧だから、伝えることにはそこまで抵抗がないかもしれない。勿論、自分の中で本物の言葉だからというのは大前提としてあるものの。

あとは、一緒にいたいと言ったところでなあという感覚が自分の中にある。遠距離なのに付き合ってくれって言ったの私だし。それに、付き合っている相手としか分かち合えない感覚だからこそ、正直に伝えることはちょっと不安というか。相手がそう思っていない可能性があって、そうなると本当に行き場がなくなってしまうんだよな。半年ほど前には、万が一私の中から気持ちが無くなるならそれでもいいかなと割り切っていたけれど、今はそこそこしんどくなるのが目に見えているのもあって。

会いたいと伝えること、会う約束を取り付けることへの抵抗はほとんどなくなった。相手も会いたいと思ってくれていることがわかったから。一方で、彼の好きな場所に一緒に行ってみたいと中々言えなかったこと、明確な用事のない状態で自分から通話に誘うのを避けていること。一緒にいたいという気持ちをあまり知られたくないと思っていることが原因で、このあたりになんとなく抵抗が発生している気がする。以前写真の感想を伝えたときの反応を見るに、あまり上手く言葉で伝えられる自信もない。ちょっとうじうじしている。

他の人と付き合った方が相手にとって良かったりしないのかなとか、他の人とは頻繁に会ったり通話したりしてよく話しているのかなとか、付き合った当初から全く考えないわけでもなく。最近は相手も好きで付き合っているのだろうと思えるようになったことで、あまり考えないようにしていたというか。ただ、この間彼の話を聞いていてそこが多少揺らいだため、若干不安な気持ちがある。あまり自信がないというか。なんか、改めて私といることで彼の何が満たされているのかがわからないな、と思った。私といることでどれだけの精神的ダメージを負ったのかはある程度把握できたけれど。自分がどのような影響を相手から受けているのかは手に取るようにわかるし、ここ数か月はなるべく自分の気持ちも伝えるようにしているけれど、中々会えず話す機会もそんなにない現状だと逆はそんなにわからなくて。ちょっと聞いてみたい気はする。でも、相手が今忙しいのもわかっているし、この前の話が重々しかったから連絡してそんなことを訊くとしんどいかな~とか思ったり。十中八九、自分の情報が偏っているだけなんだよな。うーん、どうしよう。遠距離恋愛、関わる機会が減ると相手も自分と同じく好きで選んで一緒にいるはずという根本的な安心感を感じにくくなるのが難しいところだな。彼は似たような思いをしていないだろうか。していないならいいけれど。

色んなものが自分の中で綱引きしているのを感じる。綱引きができるくらい色々なものを感じられているとも言う。自分の気持ちはもっとシンプルで極端なものだと考えていたけれど、そんなこともないのかもしれない。

 

 

精一杯相手に気持ちを伝えても、伝わらなかったらあまり意味がないわけで。でも、何もせずに悶々とするよりかは伝えてみる方が少し気が楽かもしれない。

なんというか、去年みたいな付き合い方はもうできないと思う。状況が好転しなくても自分が納得できるまで、最悪自分の気持ちがなくなってもいいから続けるって。割り切りすぎ。たぶん経験が少ない中自分の心情にも無頓着だったからこそできたことで、今は難しいだろうな。自分の気持ちが伝わっていてほしいなって思うし、相手の気持ちも知っておきたいなって思うもの。一方通行のお付き合いより、双方向的なお付き合いがしたいかもしれない。

お互い好きだからこそ伝わるんだと思う。気持ちみたいなもの? すれ違いとかは勿論あるけれど、そもそも自分の中にも似たようなものがあるから、相手からもらうものの中にも気持ちを感じ取れるのかなって。そして感じ取ったものを素直に受け取るには、相手が自分のことを好いてくれているとわかっていることが必要で。お付き合いはそのための前提だよな。逆も同じ話で。好意を伝えること、気恥ずかしいし。それを出せるのは相手がそれを素直に受け取ってくれると信じているからで。結果的に上手く伝わらないことはあるけれど、一方に気持ちが欠けていたら最初から成り立たないし、なんか意味がないというか。

私はその人がいいと思っているから選んでいるのであって、そこに代わりなんてないような気が今のところしている。如何せんサンプル数が少ないものだからわからないけれど。特別なものには特別なものでないと釣り合わないから、どちらにしわ寄せがいくかは状況によるだろうけれど、一方がそこまでの気持ちを持っていないのであれば無理に関係を続けてもそのうちどこかで破綻するのではなかろうか。いつの間にか、「相手の気持ちが簡単に手放せる程度のものなら、仕方がないから別れた方がいい」と思えるようになっていたことに、先日彼と話していて気がついた。