2022.10.24

昨日焼いたクッキーが非常においしくできて満足。そもそもクッキーがお菓子の中でもかなり好き。それに、これまで色んなクッキーを食べたけれど、今のところ何気に一番好きなのが手作りのクッキーかもしれない。口に入れたときにバターの香りがじゅわっと溶け出すあの感じ。市販のものと違った素朴な味わい。見た目は少々不格好かもしれないけれど、大好きなんだよな。紅茶との相性も抜群。隣に手作りクッキーがあるだけで心の余裕が生まれる。似た系統のクッキーを売るお店もあるにはある。でも、自分で作って食べるから達成感があるし、人からもらったクッキーは気持ちがこもっていて嬉しい。いつか彼にも食べてもらいたいな。そんな日が来るのかな。

 

 

これまで何度かバレンタインにお菓子を渡したことがある。小学生の時に苺とチョコレートのお菓子を作って当時のクラスメイトと交換した。中高の友人にはパウンドケーキ、フォンダンショコラ、デパートで買ったチョコレートあたり。でも、それ以外の相手に渡したこともある。

フォンダンショコラは物を貰ったお礼に、当時それなりに仲のよかった同い年の男性に対してあげたことがあって。確か中学3年生くらいの頃? 何も考えていなかったから人目に付くところ(相手の通う塾だったかな?)で渡してしまって、相手は周りの人にからかわれていて顔を真っ赤にしていた。自分にはお礼以外の意図はなかったから不思議だったというか、同級生にからかわれても本気で何も気にしていなかったのだけれど、その後お返しにローズクォーツのストラップをもらったときに自分と他人の感覚の違いを実感した。お礼にお礼もらってどうするんだろう。なんか色々難しいなと思った。それでも嬉しかったから、そのストラップは今でも大事にとっておいている。

大学時代に付き合っていた人は基本的に私のペース色々と合わせてくれていて、そんな人がたまに出すリクエストの1つが、バレンタインにお菓子がほしいというものだった。クッキーを作ることにして、そういった関係の人に渡すとなるとなんとなく気恥ずかしくてぶっきらぼうに渡してしまったのだけれど、大変喜んで受け取ってくれたのを覚えている。あれは、私にもわかる喜びの表れ。嬉しくもあった。ただ、何も言われなければあげたのかと言われると。

今付き合っている彼のそういう反応は見えづらい。私が察知するのが苦手なのもあるけれど、あまり出したがらないというか。少なくとも言葉にするのは苦手と言っていた。だからといって2月に渡したチョコレートを喜んでくれなかったかというと、おそらくそんなことはなくて。あのときこちらから何もしなかった場合、彼が琥珀糖をくれることはなかったんだと思う。あれ、嬉しかったな。渡すか悩んでいたときに歯列矯正の先生に言われたんだよな。「あなたが何もしなければ、相手も何もしないでしょうね」と。確かにそうかもと納得して、いざ実行しようとすると1時間くらい悩んで折角会っているのに無言になったけれど、なんか本当に何かが返って来て???となった。ちゃんと彼なりに示してくれているものはある。たぶん。本人もそう言ってたし。私から何かをすることが多い気がしてちょっと不安な部分はあるけれど、どちらが先に好意を示すかというだけの話。彼を好きにならなかったら、私は自発的に気持ちを示すということをこの年齢では経験しなかったかもしれない。…たまにへこむけれど。彼が彼なりに向けてくれているものがあるなら、私もなるべく受け取れるようになりたいな。もっと素直に受け止められたら。

 

 

自分が他人に特別な感情を向けられるということが今でも感覚的にあまり理解できていない。他の人からの好意が自分に向く可能性を無意識のうちに排除しているというか。向いたとしても私ではなく、表の何かで私らしい私ではないと思っている。ところで、彼は私が忘れ物しまくりなことも遅刻しまくりなことも何も見えていないことも知っているわけで。昔からそうだったの、この間言われて確かにそうかもと思った。というより思い出した。まず遅刻はしてた。はっきり物を言うのも確かに昔から自分の性格的に言ってそうだし、むしろ思っても言わないとしたら変に相手のことを(よくわからないのに)考えているからで、そちらの方が私らしくないというか。確信が持てないときは言わないかもしれないけれど、これだと思ったら即口から出るはず。ある程度見てくれていたのかな。私が全然気がついていなかったというか、その可能性すら知らなかっただけで。

あなたが好きになったの本当に私なの?とか、逆の立場から言われたらめちゃくちゃに怒る気しかしないのだけれど、それに近いことを言った気がする。それは自分の都合の良いように受け取っているとしか思えない、といった発言をした。私は私なりに当時そう感じたけれど、自分が言われたら悲しいかも。彼が私を好いてくれていることを信じるも信じないも私次第なんだな。私は私なりに(何年か越しにようやく)彼のことを見て、彼のことを特別に好きになったし、それを信じないと言われても好きなものは好きなのとしか言いようがなくて。今更だと言われてしまうと何も言えないというか、本当にそのとおりだと思う。でも、彼はいきなりあんなことを言い出した私を信じてくれたわけで。彼は彼なりに私のことを見て、好きでいてくれているのかも。なんか、それだけの話なのかもな。