2022.07.30

久々に彼と会った。前会ったのっていつだったっけ。ちょうど4か月前くらい? そんなに間が空いてないように思いつつも、そこそこ空いているのかも。今回こそは社会人らしく待ち合わせ時間どおりに到着できると思っていたのに、結局電車を乗り間違えて遅刻した。本当にどうにかならないかな。貴重な時間だからできるだけ長く一緒にいたいのだけれど、なんか上手くいかない。最中も忘れるし、本当何なんだろう。でも、一生こんな感じなんだろうなという予感はある。一方、相手は意外なものを持ってきてくれていた。嬉しかったな。ずっと大事にしたい。

行き先は山科。京都じゃないとか言われているからどんなところかちょっと気になっていた。あと彼の希望として、人の少ない場所で歩きたいと言われて。そういう場所は全然知らないけれど、調べてみたら琵琶湖疏水が出てきて、写真を見て行ってみたいと思った。1日歩いてみた感じ、私は結構好きだったな。人があまりいない中ひたすら水に沿って歩いて、話をして。天気は雨がパラパラと降ったり止んだりを繰り返していたけれど、それもわりとよかった。晴れている中の雨は好き。若干気温が下がるし、冷たくて、きらきらしていて綺麗だから。気持ちに変化を与えてくれる。

毘沙門堂にあった謎の場所に腰掛けながら色んな話をした。なんか、ああいった感じで話をしたのは久々な気がした。相変わらずだなと思ったり、それだとわからないだろうなと思ったり。彼がわからないと言うものについて、所々自分は理解できたりもしたから。それでも衝突とかはしなくて。高校生の時分、夜な夜な彼と話をしていた頃の感覚をちょっと思い出した。彼が主体となって話していたからかな。なんか、恋愛感情が生まれる時って、初めて他人の存在をちゃんと明確に認識した瞬間なのかなと思うことがある。そうすると、多少なりとも相手に引っ張られる部分が出てくるような気がしていて。それでも、昔みたいに落ち着いた状態で相手の話を聞いて自分の考えを伝えられたのは、自分の考えの土台が以前よりしっかりと固まっているからかもしれない。地に足がついている。言葉が出にくかった時も、これはまだ整理がついていないんだなって理解できたし。

そう。そうなんだよな。ここ最近ちょっと考えていたこと。私は本当に彼のことが好きなのだろうか? いや、本心を言うと全く疑ってないんだけれど、そうでないという可能性を知らずにそう思い続けていることと、それを知ってもなおそう思い続けていることは違うんじゃない?とは思わなくもなくて。数か月前より自分の心の動きに目が行きやすくなった今、会って実際どう思うのか知っておきたかった。結果的には、話を聞いている最中にそういうことを考えていたわけではないけれど、なんかふとした拍子に「私今この人のことが好きなんだな」と実感した。今回も口から1mmも出てこなかったけれど。

気分が滅入っていたのなら電話の1本でもかけてくれたら話聞くのになと思いつつ、実際のところどうなんだろう。やっぱり顔を合わせないとわからないと思う。色々。あとは、自分から電話をかけて付き合ってもらうのと、向こうから遠路はるばる(自分で言うと変な感じ)会いに来てくれるのとでは、話しやすさも違うのかなと思ったり。遠距離って難しい。なんだろう、距離? 彼とは長い付き合いだからある種近いんだけれど、何かがめちゃくちゃに遠い感覚がしてた。どこかしらで線を引かれているというか。いや、たぶん当たり前なんだけれど。誰でもそうだし、私もそう。会えなかったり、昔のことがあったり、尚更だよな。でも、そのままだとどこにもいかない気がしていて。だから自分のことを色々話してくれて、なんというか、ここまで分けてくれたのかなと思うとちょっと近くなった気がした。他人のことで悩むのもいいけれど、自分のことももう少し省みてあげてほしいし、頼る必要があるときは頼ってほしいな。そうでなくとも話ができるのは嬉しいし。私は。

会いに来てくれたらたぶん嬉しいけれど、仮にこちらから伝えてそうしてくれたとして、本心からの行動なのかわからないなと思って。なんか、別にそう思っていない人に無理をしてほしいわけじゃないんだよな。お金かかるし、学業忙しそうだし、それでもと思える何かがないと変に無理することになりそう。彼にもまたそうやって会いたいと思わせてくれる人がいつか出てくるのかなとか思って、何とも言えない気持ちになったり。今日の話じゃないけれど、それは私ではないのかもなとは思っている。それでも、会いに行ける時に会いに行かなくて手遅れになって本当に後悔したから、私は会える時には会っておきたい。顔を合わせて話す機会を作ること、大切だと思う。彼はそんなことないのかもしれないけれど、私は会って話さないとあまりわからないんだよな。



何のために生きているんだろうという疑問は昔から持っていて。藤棚の日陰で話して、時にはぼーっとして、隣で彼が贅沢な時間だなと言っているのを耳にしつつ。なんか、こういう時のために生きているのかもなと思って、おいしいと言いながらご飯を食べる彼を見ているときには少し言葉が変わって、今幸せなのかもなと思った。まじで意味分かんないな。幸せって言葉、かなり縁遠くて本気で一生理解できないと思っていたんだけれど、25歳にもならないうちに欠片でも感じられるものなんだな。それも突然。なんか、わりと怖いしあまり知りたくなかったかも。でも、知りたいか知りたくないかどちらかと言われると知りたいな。人間ってつくづく合理的じゃないよな。この1年間で何度そう感じたことか。

この1か月ほどの間すごく楽しみにしていたんだけれど、あっという間に終わってしまったな。次はいつ会えるんだろう。