2023.03.18

すっかり春だと思っていたら、気温が下がってきてまだまだ寒い。実家にはどうやら鶫だけでなく、鶯が遊びに来るようになったらしい。春だよな。色んな鳥に出会えるとその分四季を感じられていい。こちらは未だにむくむくした雀、鳩、燕、鴉あたりしか見ない。

都会は確かに便利ではあるけれど、ずっと住み続けたいとまでは思わない。海外に住んでいた時期も含め、ほどほどに緑と生き物のいる場所で生まれ育って、何だかんだそんな暮らしは好きだったから、その感覚がどこか根っこにある気がする。虫はちょっと苦手だけれど。それでも、都会で生まれ育った人が地方に行くことを考えられないのはなんとなくわからないでもない。これは実際に住んでみないとわからなかった感覚だと思うから、経験できてよかったと思う。

 

 

ここから昨日寝る前に書いたもの。

今日は人生で初のジャズコンサート。仕事を定時で終わらせ、急いで身仕度して行ってきた。ゲームに収録されている曲をジャズアレンジしたコンサート。

最近オーケストラ以外のコンサートにもちょくちょく出かけているけれど、ジャズを生で聴くのは初めてで。どきどきしながらチケットをもらったら最前列だった。運が良すぎる。しかも席に行って座ってみたら真ん中に近かった。そんなこともあるらしい。

これまで自分が触れてきた音楽はどちらかというとかっちりしたものが多い。クラシック(特に自分が好きな曲)はそういうものだから。でも、今日聴いたものはある種真逆だった。アイコンタクトが飛び交う。誰かが暴走したら他の誰かが苦笑いしながら合わせる。客の手拍子がずれたら切り換えのタイミングで修正する。それを可能にする技巧。一見めちゃくちゃになりかけても、バシッと合ってほしい音が全部ぴったりとはまる。ソロパートを弾くときは物凄く楽しそう(ベースの人は終始渋い顔をしていたけれど、それはそれで熱意が伝わってくる)。かっこいい。最高だった。何がすごいって、また生で聴きたいと思わせる力だよな。こんなの見せられたらCDで聴こうとは思わないもの。所謂ライブ感ってこういうことなんだと思う。それほどまでに魅力的だったし、なんか本当にとんでもないものを見た。

たまたま最前列だったからそう聴こえたのかもしれないけれど、音も基本的に電子音ではなくてアコースティックな音がちゃんと聴こえたのも好みど真ん中だった。一部パートの人が持ち替えていたベースとシンセサイザーが例外かな。ドラムとベースをこんなに真正面から聴いたのも初めてだった。ベース、明らかにいいな。これがないと全然違うんだと思う。あとコンバス弾けるのかっこいい。ドラムも色んな音が出る面白い楽器だと知って、一気に好きになった。音は大きかったけれど、心地よいリズムがずっと体に響く感覚は好きかも。先月聴いた吹奏楽と同じく、今まで何気なく聞いていた音はこの楽器がこういった弾き方をしたときに出るものなのだと理解できるのが面白い。使っている楽器が少ないから、わかりやすいのも関係しているかも。

今度別のジャズコンサートにも行くことになった。こういうものは勢いで決めるに限る。ちょっと先のことだけれど楽しみ。

 

 

あんまりにも楽しそうで、ジャズをやってみたくなった。私の楽器だとほぼ主旋律になるのかな。クラシックを続けながらコードを覚えたら何とかなるのだろうか。弾き方がちょっと独特な気もする。最近はオケやアンサンブルも気になっているし、アイリッシュフィドルも興味があるし、ジャズも興味が出てきたし、楽器のモチベーションが高い。とはいえど、身体の調子も気分も日によって違うし、自分のペースで楽しみたい。