2023.01.13

具体的な当てはめをするの楽しいな。規制の趣旨は何か、これは外形的には規制対象にあたるものの、実質的にはあたらないからここまでの対応で問題ないと考える、みたいな。仕事で好きなことの1つかも。考えれば考えるほど、結果的に自分の価値観が浮き彫りになるというか。

大学時代、ゼミで実際の事件を題材にした論述問題を解いたときに、事実の評価の方向性でどの立場の人物によったものかがくっきり分かれたことがある。大きく分けて3つで、自分は検察寄りの立場だねと言われた記憶。自覚はなかった。物事の評価に表れる価値観。そこにはその人がこれまでに生きた足跡が詰まっているはずで。答案添削を主とした講義は、たまに知らない自分のことを垣間見れて面白かった。他人の答案を見るのもそれはそれでまた面白いし。

 

 

仕事をすると、どうしても質と量を天秤にかけないといけない場面がある。私は質を落とすことがかなり苦手で、どうせやるなら今の自分の100%だと言える仕事をしたくなるタイプだと、働き始めてから気がついた(元々そうだったけれど、仕事でも変わらないんだなと)。この性格が仕事をするうえではマイナスに働くかもしれないと考えて、どこまで突き詰めればいいのか上司に相談したことがある。その時に、「なぜそう判断したのかと問われたときに説明できないと困るのは担当者のあなただから、納得できるまでは突き詰めてもらっていい」と言ってもらって、めちゃくちゃ納得したし、何だか気が楽になった。それからは基本的に目一杯の仕事をしてきたし、要素ごとに優先順位の付け方もわかるようになってきた。自分の労力のかけ方だけでなく、相手の依頼を捌きやすい形に変えていく方法や、他の人への頼り方も少しずつ身についているように思う。

昨日今日は自然によい立ち回りができた。依頼者の質問に対して迅速かつ的確に回答できて、なんだかとても嬉しい。結局、重要なのは相手のニーズに応えられるかどうかで。となると、最後はどこまで相手に寄り添えるかだよな。人によっては、問題意識ややりたいことを適切に言語化できない場合もあって、その気持ちはよくわかる。相手の話を根気強く聴いて、解決方法を私の脳内で思い描いて、実際に解決するところまで自力で持っていけるようになりたい。質より量という考え方もあるかもしれないけれど、私は第一に質の高い仕事がしたい。