2023.09.09

今日は家に籠もりきり。買い物に行ったら菊でも売っていたのだろうか。ここ最近は連日外に出ていたから、たくさん眠ってゆったり休めてよかった。どうせ明日は出かけるし。

楽器を弾いていると、大抵自分の理想と外れているところに意識が向きやすくなるけれど、録音して聴く頻度を増やしてからそこそこいいなと思えることも出てきた。弾きながら聴いている音と、録音して聴く音から受ける印象は大幅に異なっている。意外と狙った方向性で音が鳴っていて嬉しい。気にしているポイントと気にしなければならないポイントのずれを修正するのに大いに貢献している。

あとは、たぶん単純に上手くなっている。音色は我ながら本当に良くなったと思う。音程はもっと突き詰めて作りたい。ビブラートは自分でかけているときはよくわからないけれど、録音して聴くと綺麗にかかっている。右手は苦手な動作を改善していきたい。

そういえば、昔は親が持っていた録音用の機械をこっそり使って録音していたことを思い出した。家の方針で携帯電話やスマートフォンを使えるようになったのがかなり遅かったから、録音した音や好きな音楽を聴くためにゲーム機を使おうとしたり、思いつく限りを試してめちゃくちゃなことになっていた気がする。間違えて元々入っていた録音を消してしまったこともあったような。若さ故の何とやら。

弾いているときは、あまり自分の音がわからない。前述の骨伝導を伴う聴こえ方の話ではなく、身体感覚が増幅されてから逆にそちらに気を取られて、前よりも音そのものに意識が向きにくくなったという意味で。以前は弾いている感覚があるようで全然なかったから、バランスが変わったというか。たぶん前の状態の方が不自然で、今の方が自然で楽しくて、それでいて大変になった。まだその変化に感覚的に順応し切れていなくて、弾きながら若干の不安を感じているのかもしれない。楽器の性質上色々気にすることそのものは悪くないけれど、必要以上に気にしないよう録音して確認する作業は大切だと思う。

クラシック以外のジャンルを弾く経験も上達に関連してそう。めちゃくちゃ音色が好みの演奏家も見つけられて、こちらもこちらで面白い。正直、音色の方向性はクラシックよりも好きかもしれない。何だかあたたかく感じる。ここ数か月かじってみて、人に習うことが重要だと一先ず理解し、本格的に習うことを検討し始めたのはいいものの、仕事が忙しくなって欲張りすぎると体が千切れそうだったから保留にしていた。でも、わりと欲張りたいよりに傾いてきている。突き詰めるとやりたいかどうかの一点で悩めるの、昔の自分にはなかった自由だなと思う。

最近ようやくわかってきたけれど、何だかんだ長年の積み重ねは確実に作用しているらしく、少し背伸びをしてみたら案外弾けたりするようで。以前は何を弾いても「弾けた」なんて微塵も思えなかったのに今はそんなこともなかったりして、釈然としなくても、まあ間違いなく上達はしているからそれはそれでいいのかなと思ったり。弾きたいと思ったら、その気持ちを忘れないようにしたい。

明日、新しい楽器を見に行くのが楽しみで仕方ない。どんな音色なんだろう。